指定されたトルクの単位を他の単位系に
変換するトルク単位換算シミュレーターです
トルク単位換算
赤枠の入力欄に数値を入力し、右にある単位ボタンを押してください。
例えば、「1000」を入力し「N・mボタン」を押した場合、1000Nmがその他の単位に換算されます。
※半角数字入力、換算結果は小数点以下第6位で四捨五入しています。
単位 | 換算結果 |
---|---|
N・m | |
kgf・m | |
kgf・cm | |
gf・cm | |
ft-lb |
注)本プログラムの換算結果は公的または商業的な用途に使用できる精度を保証するものではありません。そのため本ページの換算結果で発生した不具合に関しては当社は一切の責任を負いかねますのでご了承ください。あくまで参考値としてご利用ください。計算結果は有効数字の桁数を定めておりません
その他の単位換算
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トルクとは物体を回転させるための力の大きさを表す物理量です。回転の中心から一定の距離にある点に力を加えることで生じる“ねじり”や“回す力”のことを指します。例えばドライバーを使ってネジを締めるときや自動車のホイールナットをレンチで締めるとき、私たちは無意識のうちにトルクを加えています。
トルクは「力(F)」と「その力が加えられる点と回転軸の距離(r)」を掛け合わせて求められます。この計算式は「T = F × r」と表され、ここでTがトルク、Fが力、rが距離です。たとえば、1メートルの長さのレンチを使って100ニュートンの力で押すと100ニュートンメートル(N・m)のトルクがかかっていることになります。この“てこの原理”を利用することで少ない力でも大きなトルクを得ることができるのです。
トルクの単位としては国際単位系(SI)では「ニュートン・メートル(N・m)」が採用されています。これに対してアメリカなどヤード・ポンド法を使う国では「ポンド・フィート(lbf・ft)」や「ポンド・インチ(lbf・in)」が使われます。機械や工具の仕様書には用途や輸出先に応じてこれらの単位が使い分けられています。
また、「gf・cm(グラムフォース・センチメートル)」はトルク(回転させる力)を表す単位の一つであり、重力の影響を受ける「質量 × 距離」で定義される慣用単位です。現在では国際単位系(SI)の「N・m(ニュートンメートル)」が主流ですが、「gf・cm」は特に小さなトルクを扱う精密機器分野などで今でも使われることがあります。
トルクはボルト締結などの作業でも非常に重要です。なぜなら、ボルトに適切なトルクをかける事で必要な軸力(ボルトが引っ張られる力)を得られ、緩みや脱落、破損を防ぐことができるからです。トルクが不足していればボルトは緩みやすくなり、逆に過剰なトルクをかければボルトが伸びすぎて降伏し、強度を失うことになります。つまりトルクは単なる“力加減”ではなく、機械の信頼性と安全性を左右する重要な管理指標なのです。
このようにトルクは機械工学においてあらゆる場面で登場する基本的かつ重要な概念です。力の大きさと作用点の距離というシンプルな構造を持ちながら、それが生み出す回転の影響は、設計・整備・製造・安全管理といった実務に深く関わっています。トルクを正しく理解し、正確に管理することは、あらゆる機械を扱う技術者にとって不可欠な知識といえるでしょう。
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